本 田 恵 美 
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ゆれる合子   粉引
石井県令邸での作品展から(2022年10月29日〜11月6日)
 


作品展会場 2

 

石井県令邸            
  私の原風景は、小さい頃砂浜で遊んでいた時に見た
 波に洗われ、風化した貝殻の白い色です。
 その貝の白は夕日に映えて、とても美しく輝いていました。
 太陽の光のように、私に多くの意味を示唆しているように
 私は「白」という色の持つ力を表現し、多くの人と共感した
 いと思い、 辿り着いたのが「胡粉」の白でした。
 胡粉は貝を風化させ粉末にした日本古来から使われている
 白の顔料です。  

  それを素焼きした土に、膠を使って幾度となく塗り重ねていきます。
 能面や御所人形の製法と同じです。
 その肌は柔らかく光を受け、独特な光を発します。
 白い作品を作り続けてきて思うことは、私にとって白とは
 「最も光と仲の良い色」であるということです。
 そして自然界の白は手に入れがたく、移ろいやすいものが多いのにも
 気付きました。
  (本田恵美さん「伝えたいこと」から抜粋 ギャラリー散歩道)

 
作品展会場 1
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